安定期であっても妊娠中の旅行にはリスクしか無い
研修医の短期間だけ、いわゆる観光地で医師として働いていたので、はっきりと言わせてもらうと、また旅って迷惑行為でしか無いです。地方の産婦人科は、その地域に住んでいる方やその家族のためにあります。
かかりつけでもなく、その地域に住んでいるわけでもない一見さんが、大したこともないのにホテル側の都合（自分のホテルで死人が出たら困るから）で、 軽症なのに救急車使って病院に来たり、日中遊びすぎてお腹が張ってきたからと、時間外に来ても、来たからには一生懸命治療はしますが、今までの経過も知らないし、どんな感染症を持ってるのかも知らないし、しかも、正期産になってから安全に生まれて当然と妊婦雑誌に洗脳されているので、自分や胎児に不都合なことが起こると、自分が無謀に旅に出たことは棚に上げて、入院したくない、うまく治療してくれないからだ、支払いが高すぎて出来ない！などと、クレーマーになることもあります。
（私は心がせまいので）知らんがな、たらい回しになって診察もされず死ぬよりもマシだと思え!、という言葉を飲み込んで大人の対応をしますが。
妊婦雑誌に騙されない賢い妊婦になろう
たまひよやあかすぐなどの妊婦雑誌は買ってはいけません。あれは、ほぼ広告です。参考になることは書いていません。体験談はネットで読めます。
先輩ママの体験談以外のページは、スポンサーが売りたいベビーグッズ、売りたい旅行グッズ、ツアー、マタニティグッズ、マタニティウェアが並べてあり、「切迫早産はコレで治しました～とか、コレで入院を回避しました～」とか、犬印やワコールの骨盤ベルト、トコちゃんベルトなどを羅列し、骨盤ビジネスにも乗っかってます。
編集者や出版社は、「先輩ママの体験談」として書いているだけで、商品の効果が絶対あるとは言っていない、マタ旅が大丈夫だなんて言ってはいない、とのらりくらりと責任を取らず、同じような記事を使いまわしていますが、ステマ記事と変わりないデスねー。
化粧品とかの体験談なら命にかかわることはほぼ無いでしょうが、化粧品のかぶれと赤ちゃんの命を同等だと思っているんでしょうか?恥を知れ！
妊婦雑誌は妊婦の為を思って書いているのではなく、商品の売上を伸ばすためのツールです。
無駄なものにお金を使わず、本当に必要なものにお金を使いましょう。
雑な妊婦健診とハイリスク妊婦旅
24週妊婦健診
診察終わって会計しようとしたら、今日で薬切れるのに処方箋が渡されず…事務にやんわりと「あの～、処方箋は…?」
先生に確認します～とのことで、無事処方箋頂けましたが、出し忘れですよね。
子宮頸管の長さチェックもなく、流れ診察で、胎児の顔も性別も見せず、あげくに処方箋出し忘れ…酷い産婦人科ですよね。
安静度の指示もなく、「なるべく無理しないで～」くらいで、明言しないことで訴えられるリスク回避してるつもりなのか、切迫早産で入院させて入院費稼ぐつもりなのか。。
24週家族旅行
24週で、行くつもりのなかった最終旅行も行ってきました。車で2時間以内の所ですが、主人の父が、会員制ホテルを自分が予約していたけど行けなくなったとのことで、こちらの事情も言っていないため、宿泊の権利を譲ってくれたので。
もちろんお支払は主人（というか我が家）です。
特別な持ち物は、手帳と内服薬、自分の病院の診察カード、地域の産婦人科の住所や電話番号のメモくらいでしょうか。
昼過ぎに出発。助手席をかなり倒して2時間ほど乗車し、ホテルに到着。
その後、私と下の子は食事まで部屋で待機し、下の子はお絵かきしたり、部屋から外を見たり。
私は和室でゴロゴロ…
上の子と主人はホテルのプールで泳いでました。
夕ご飯は、1時間ほどのコース料理でしたが、座っているのが辛かったです。
食後、主人が男性用大浴場に上の子を連れて行きたがっていたのですが、上の子が拒否したため、部屋のお風呂で子供二人を主人がお風呂に入れてくれました。
そのあと、私も部屋で久々の入浴。主人は大浴場へ。
久しぶりに湯船につかって、温度が高かったためか、ボディソープが合わなかったのか、入浴後体中が痒くて大変でした。
妊娠中は肌が敏感になっているので、いつものボディケアセットを持ってくるべきでした。
1日目は子供二人と私は和室で、主人は別の洋室で就寝。
2日目は、早朝に目が覚めてしまったため、薬を内服して、上の子と温泉（大浴場）へ行きましたが、お腹が張るので、私はほぼかけ湯のみ、5歳時にも温泉は熱すぎたためほぼつからず、雰囲気を楽しんで20分もせずに撤退しました。
朝食の和食コースも30分以上座っていたのですが、薬がきいている時間だったためか、お腹の張りもあまりなく、大丈夫でした。
台風が近づいていたので、早々にチェックアウトして、動物園へ。
動物園も、イルカショーや動物ショーなどを中心に座ってばかりだったのですが、だんだん薬が切れてきて、移動が苦痛でした。（特にショーの階段席!）
もちろん、第一希望は、1日目に私がホテル待機で、主人と子どもたちだけが動物園に行ってくれるプランでしたが、主人の性格上無理だったので…
結局、悪天候で、動物園も2時間半も居なかったのでは。晴れて無くて助かりました。
無謀なマタ旅でしたが、動物園で歩いたことと、夕食のフルコース以外は普段するかもしれないこと程度で、ものすごく負担では無かったです。（動物園とのんびり出てくるフルコースはめっちゃ負担でした）
裏を返せば、私自身は、もの凄く楽しめたわけでもない、子どもたちのための旅行でした。
出産で死ななければ、来年は主人に赤ちゃんを託してプールで泳いだりしたいなぁ～
