退院時、主人への手紙

○○さんへ

毎日お仕事お疲れ様です。
忙しいのに、お見舞いや洗濯など、ありがとう。本当に感謝しています。

もうすぐ出産になると思います。
もしも、出産前後に私に何かがあれば、子供(たち)をよろしくお願いいたします。

○○さんを生んでくれたお母さん、私を生んでくれた母には、同じようにとても感謝していますし、大切な存在です。

しかし、アポイントメント無しの突撃訪問や、瀕回な電話、有難迷惑な物品の押し付け、託児所に預けるには早い、預けてから笑顔が減った等の口出しなどがあり、両母共にデリカシーがなく、苦手を通り越して嫌いな気持ちが大きくなってきています。

前回は、産後疲れているのに、面会時間も守らず、連日のように長居し、思うように身体を休めることが出来ず、その後○○さんの実家にお世話になりましたが、授乳を覗き込み、断りもなく授乳中に親族を部屋に招き入れ、授乳写真を撮ろうとし、義父を呼ぼうとし、出産すると一人の人間としての尊厳すら守られなくなるのかと、非常に悲しい思いをしました。

また、一ヶ月検診も終わっておらず、外出許可も出ていない生後一週間の新生児を許可なくご近所に連れ回し、炎天下で立ち話をしたり、訪問客がくるたびにせっかく寝かしつけた新生児を許可なく玄関まで起こして連れだし、手洗いもしていない多くの手で触れられたことは、運よく病気にならなかったものの、今思い出してもぞっとしますし、やめてほしいとはっきり言って守ってあげられなかった自分にも腹が立ちます。

夜に暗くして寝かしつけているのに、明るい所へ連れていきあやそうとしたり、片手で抱いたまま高い所の物をとろうとしたり、義父に用事を言われるとソファーに置き去りにしたり、わざわざ搾乳した母乳を飼い犬にあげて、果汁や白湯を飲ませようとするなど、私にとって不快で、新生児にとって危険な行為も多く、長期入院で私の心も狭くなっており、前回の産後のように、「孫を抱いてあげて欲しい」という気持ちになれません。

今後、冷たいとは思いますが、両家とも、冠婚葬祭の他に年に2回会わせれば十分だと考えてしまいますし、孫をわざわざ抱いてあげて欲しいとも思いません。

出産後、少し落ち着けば私の気持ちに変化があるかもしれませんが、今のところ、上記の通りです。

産後すぐに会ってしまうと、疲れのため冷静になれず、今までの不満をすべてぶつけてしまい、修復不可能な関係になる可能性が高いので、私の病室に立ち入らず、ガラス越しに新生児室に居る新生児を見てもらうように両親にお願いしていただけませんか。

私の両親には産後に、同様に、来たとしてもガラス越しに見て帰って欲しい、と伝えるつもりです。