【36週0日】点滴最後になるはずの夜は長い

昨日、なかなか寝付けなかった。私、というより、多動の胎児がなかなか寝付かかなかった。入院前日の夜を思い出した。
張る、というより、胎動が痛い、でも胎動で細かく張る。お腹全体が勝手に何時間もうねって、朝までほとんど眠れなかった、あの夜。
睡眠のリズムがあるはずの胎児はほぼ不眠不休で動きつづける。胎児が休むと、私の眠さがやっと勝って眠りに落ちた。
やっと眠ったのに、閉塞アラームで起こされた。点滴最後になるはずの夜は長い。

妊娠生活のほぼ半分を、この胎児は異常だと思いながら、ただ、お腹に入れてきた。
20週くらいからは、瀕回にプチッとお腹から音が鳴り、今ははっきりと、パチっ、ポキっ、と関節を鳴らす音がする。そして、肋骨が痛い。殴り返したいくらい痛い。胎児が動くと、内臓も恥骨も痛い。こんなの、普通じゃない!

一人目はお腹に居るときからおとなしかった。生まれてからも、フニャフニャ泣くタイプで、母性の乏しい私に愛されるようにか弱そうな動きをしていた。
今回の胎児は、完全に逆のタイプだ。今週の新生児室から聞こえて来る、放置してるのではないかと思えるような、けたたましいさかりのついた猫のような声。
あんな声を産後、不眠不休で聞かされたら、退院前にノイローゼになるだろう。
産後、この子のために尽くせる気がしない。期待も希望もなく、自閉症スペクトラムのADHDか、アスペルガーか、得体の知れない子を育てなければならないという、恐怖が一番強い。

この胎児のために家族はバラバラになってるけど、とにかく家に帰りたい。こんな大きいものお腹にこれ以上入れっぱなしにするのは無理がある。早くお腹から出て行って!
精神的に限界で、落ち着いていた憎しみみたいな感情が、吹き出してきた。

もし、この胎児の胎動がおとなしくて、それでも切迫早産になって入院したのだとしたら、私のせいだって自分を責めて、胎児優先で何でも頑張れるんじゃないだろうか。もし、一人目で、こんなものかなって思っていたら、頑張れたんじゃないだろうか。
だけど、私が安静にいくらしてても、暴れまわり、お腹を張らせる胎児には、自業自得だとしか思えない。
非協力的で、自分勝手。しかも無駄に頭がデカい。脳の病気があるんだろうか。

幸せな家族の暮らしを返して。私の家庭を返して。

女性は、お腹に居るうちにホルモンの影響で母性が出てくるってまことしやかに言ってる奴をぶん殴りたい。絶望と恐怖が日増しに膨らむ。

点滴が最終になるはずの一夜は、入院中で一番長い夜だった。



朝から検尿と採血をし、9時前に診察が終わり、点滴を抜いた。その後1錠内服。

エコーでの大きさ3000弱、頭の大きさは、推定週数が出ないほど大きい。
子宮頚管0mm、子宮口3cm開大、軟。
すぐに陣痛が始まればステロイドを打つらしい。
最近34週以降のステロイド投与に呼吸予後の有意差があるという論文見たことないけど、まあやっとこかぁって感じの様。
もう、この子のために、必要最低限のことは、した。点滴を抜いたら、なんだか少し、吹っ切れた。

10時からのNSTで、張りは8分毎だった。

数週間連続で点滴の犠牲となっていた左手を洗うと垢がすごい!コンビ太郎作れそう。
シャワー許可出ず、一人でお着替え。

16時頃から6分毎の張り。下腹部と陰部が痛い。
NSTも自覚症状同様。
痛さは軽い下痢くらい。

18時頃1錠内服。