【35週】出産で死にたくない!

出産が差し迫ってきて、死の恐怖を感じています

妊娠出産は命がけ

妊娠生活はハッピーだと盲信しているたまひよ族には関係ない話ですが、医療現場でいろいろな出来事を見てきた身としては、出産は何もなくて当然だと何の根拠もなく考えられません。

出産で命を落とす日本在住の妊婦が年間で5人だろうと、50人だろうと、100人だろうと、確率とは関係なく、自分がそのカウントに入る可能性は常にあります。

リスクは減らしきれない

もちろん、喫煙していて常位胎盤早期剥離などで死にやすいとか、食欲に任せてあれもこれも食べて激太りしているとか、妊娠糖尿病とか、妊娠高血圧症候群とかになっているわけではないのですが、胎盤娩出がうまくいかずに子宮内反したり、出血が止まらなかったり、羊水が血中に混じって血栓が飛んだり…
無痛分娩の麻酔失敗で呼吸苦に陥ったり…
何が起こるのか分からないのが出産でしょう。

初産の方が死の恐怖がある?

初めてのお産の方が、何が起こるか分からないので死への恐怖があるという人もいますが、私は逆で、1人目よりも2人目、2人目よりも3人目の方が、死への恐怖が強いです。
一人目は、初めてのことなので不安はありますが、例え命を私が落としても、主人(と、うまくいけば子ども)が残るだけです。
でも、3人目の出産は、下手すると、子ども2人(か3人)を遺して死ななければならないんです。
どう考えても、主人が世話しきれるわけないし、頼りになる親族も皆無…
死ぬわけにはいかない!の裏返しとして、死への恐怖がかなり強いです。
出産時の年齢も一人目よりも上がっているので、体力も衰えているし。
2人目で切迫早産で入院していたので、産科の現場がかなりギリギリで回っているのを身をもって感じたからかもしれませんが。

子どもが無事なら母体は死んでもいい?

子どもが無事なら自分はどうなってもかまわない、なんて言う人も居ますが、私は言えません。自分が可愛いし、上の子達が大切です。
(赤ちゃんを優先して、と、はっきりいえる人は、一人目妊娠中の人が多い気がします)
お腹の子どもに何かあっても自分が生き残りたい、私には私の人生があるし、上の子達にも上の子達の人生があります。
しかも、上の子達は、もう人生を歩み始めているんです。生を受ける前の(出産前の)胎児と比べると、上の子達の方が、私は大事です。多分、過ごした時間が少し長いので、情がうつっているんでしょうね。

出産が怖くたっていいじゃないか

毎回、35週くらいから、あと2~3週間だと考えると、怖くなってくる出産。
今回も、おそらく主人の立ち会いもなく、死に際にさえ会えない可能性が高いだろうし、生きて家に帰れる保証も全く無いんだけれども、ここまできたら、生むしか無い。
だから、出産が怖くたって、いいじゃない。
無理に楽しいことを考えなくても、怖い気持ちを、弱い自分を認めても、いいじゃない。
3回目の妊娠で、そういう結論に私は行き着きました。
あと数週間、この恐怖と向き合っていこうと思います。