多分、切迫早産で入院中よりも、泣いた。
漠然とした不安、恐怖、また入院になって、主人と離れる寂しさ、色んなものが、混じり合って、うまく言葉にならなかった。
出産は、命懸けだ。
現場を、知らない方が、幸せってこともある。
仕事上、ドラマよりも多くのことを、小説に出来ないリアルを、私達は知りすぎてる。
ただ、頭を撫でてもらいながら、子供みたいに眠りに堕ちた。
私は、前駆陣痛で、主人は、五十肩で痛みを抱えながら、くっついて、浅い眠りを繰り返した。
朝から、心配して、なかなか出勤しようとしない主人を仕事に追い出して、食事制限の説明を受けてないことに気づく。
ラストミール何時までかわからないし、書いてない!飲水制限もあるのかないのか(*_*)
先生、ちゃんと説明してよ!
でも、急に陣痛きても、和痛分娩してくれるはずだし('A`)
結局、冷凍庫から、サツマイモスティックとお弁当用のアメリカンドックをちょっとだけ解凍してつまむ。
破水して、陣痛すぐにつかなかったら、お腹すきそうだし。
仕上げに、ふるさと納税のロイズの生チョコ1粒(^△^)
事前に登録したママタクシーに電話して、配車手配。
化粧しちゃダメだし、やることないけど、無意味に鏡を覗く。
中学の時からほとんどつけっぱなしの1stピアスを、迷った末に、主人からの誕生日プレゼントのTIFFANYに変えた。
大丈夫、独りじゃない!
どさくさでなくしたらって少し不安になったけど、なくしたら、買ってもらおう。
生きて帰れば、何度でも、やり直し出来る。
久々に独りで玄関を開けて、行ってきますって独り言。
鍵を閉めて、外へ。
退院して11日、少ない荷物なら、持てるようになった。ちゃんと独りで歩けるし、人間の回復力はすごい。
タクシーに乗り込んで、通勤ラッシュで少しいらいらしてる運転手さんと病院へ。